いまの「レンタルビデオ業界」は「動画サブスク」に比べてどれくらいの市場規模なのか?の解説コメント

2024/11/13 07:39



日本映像ソフト協会の調査資料では2005年以降の動向が確認できますが、映像ソフト市場はセル市場、レンタル市場、有料動画配信市場(2013年以降)の三つから構成されており(セル市場、レンタル市場、有料動画配信市場。億円)

2005年 3124、3578、-
2013年 2431、2184、597
2020年 1860、1041、3973
2021年 1988、731、4863
2023年 1715、417、5991

と、セル・レンタルが減少する一方で、有料動画配信は大きな伸びを見せ、2020年にはセル市場とレンタル市場の合算をも抜いています。

この動きは音楽市場における音楽ソフトと音楽配信との関係に似て、メディア環境の変質は音楽メディアと映像メディア双方に同時期に起きている、メディアそのものの変質が状況変化の主要因であり、コンテンツの種類はさほど関係がないことがうかがいしれます。

むしろ最近ではレンタルビデオショップを見つけること自体が結構難儀するかなという気がする。需要が小さくて、よほどの場所でない限りは面積や手間との間のコスパが悪すぎる。もっと便利な手段が用意されてしまったから、仕方ないと言えばそれまでなのだけど…。

…ってこの構図、紙媒体の書籍・雑誌と、電子書籍との間にも似ているような感じがする。まだ本の方は、紙媒体の権威がそれなりにあるけど、需要実情を考えれば、遠くないうちにレンタルビデオと同じ運命をたどるような。

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