「長寿の国」なのに幸福度はダントツの世界51位…消化試合のように人生を生きる「不幸な日本人」が失ったものへの解説コメント

2024/11/13 18:31



世界幸福度報告(World Happiness Report)とは国連の事務総長が設立を発表した世界的な組織SDSNによるもので、SDSNは国連が掲げる持続可能な社会の実現を目的としたものです(後援はしているものの国連そのものの組織ではありません)。報告書そのものは「World Happiness Report 2024」で公開されています。この幸福度は人口当たりのGDPや社会的支援の実情、健康寿命、人生の選択の自由度など6つの変数から算出されています。公開資料では年齢階層別の値も出ており、それを見ると若年層が特に低いことがうかがえます(30歳以下の若年層だけでみると順位は73位まで下がり、60歳以上の高齢層では36位まで上がります)。

なお「ダントツ」とは「断トツ」とも書き、「断然トップ」の略です(世田谷自然食品「間違いやすい日本語」)。題名のような使い方は正しくありません。

本当は最後の「ダントツ」の使い方だけで解説を終えたかったけど(タイトルでこんなひどい間違え方されたら、だれだって突っ込みたくなりますわ)、それでは問題なので、ちょっと世界幸福度そのものを補足しましたとさ、的な。

でもちょっと見ただけでも、結構考えさせられます。日本の値が低めなのは、若年層が特に低いのが大きな要因だったりするのですねえ。あとは健康寿命とか。ただ一方で、社会観の違いとかあるので、それを杓子定規に世界全体に一律に当てはめても、ちょっとどうなのかなと思ったりするのも事実。上位国に北欧諸国が上がってるのはまだしも(社会制度が充実しているように見える)、その国がその順位でええんかい? とツッコミ入れたくなるのもしばしば。

World Happiness Report 2024
https://worldhappiness.report/

間違いやすい日本語|「ダントツ」「情けは人の為ならず」
https://www.shizensyokuhin.jp/archives/articles/252

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