「先月も食費は追加で渡したよな? おまえ、ヤバくない?」と責めてくる夫…「エンゲル係数」急上昇による「働く母」の苦悩とはへの解説コメント

2024/11/18 18:12



家計調査を例にとると世帯内の収入と支出は同額となり、支出は「消費支出(世帯を維持していくために必要な支出)」+「非消費支出(税金・社会保険料など)」+「黒字分(投資や貯金など)」となります。エンゲル係数は、このうち消費支出で食料費を割ったものです。

このエンゲル係数は概して高齢者世帯ほど高くなります。年金生活者が多数を占め、支出そのものも現役世代と比べて少なくなる一方で、食費はむしろ高くなる(量こそ少ないが出来合いのものや健康に配慮したものなど、高いものを選ぶようになる)からです。

元の食費額が不明で追加の「2万円」「5000円」がどの程度か分からず、判断は困難です。家計調査の直近9月分(用途分類)で5人世帯の食費を見ると月間10万6037円とあり、そこに外食を加えると12万1769円。2割ほどの追加費と試算できます。直近の消費者物価指数のうち食料全体の前年同月比は+3.4%、穀類+10.4%、生鮮食品+5.5%。手作り云々はともかく、少々高いと思われても仕方がないかもしれません。

「レシート」ではなく家計簿を見せるのをお勧めします。夫もその内容で理解してくれるかもしれませんし、お互いで対策を考えられるでしょう。

最近この類の話を見るにつけ、また作り話か、どこまで本当の内容なの? トレンドのネタを記事にするための想定世界の話じゃないの? と疑ってしまう。新NISAの件で、その仕草がモロばれしましたからねえ…。

それはともかく。元の食費が分からんので家計調査から引っ張ってきて試算するという、フェルミ推定的なことをしたけど、やっぱりちょっと食費の使い方が雑かな、という気はする。値段が上がっても以前までのスタイルをそのまま続けたような雰囲気。ポテサラ自作しろってのはモノの例えだろうけど、ちょっと浪費感が、ね。

レシートじゃなくて家計簿見せた方がよかった気がする…ってここまで書いて、「もしかして、家計簿つけてないのかな?」とか思ったり。そんなことないですよねぇ?

2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)9月分(2024年10月18日公表)
https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.html

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