竹中平蔵氏「玉木さんは『178万円、基礎控除』まずかったと思ってるはず」最低賃金リンクの説得性にも疑問への解説コメント

2024/12/02 07:33



「なんで最低賃金にリンクするのかと」とありますが、これは国民の政策にも明記されている通り、「所得税を課す最低金額の引き上げなどを行い、賃金上昇に伴う名目所得の増加によってより高い所得税率が適用され、賃金上昇率以上に所得税の負担が増える「ブラケット・クリープ」に対応」するため。そもそも基礎控除の理念は「最低限の生活費には課税を行わない」です。

103万円の壁をはじめとして各種壁問題で一番大きな影響を受けているのは、パート・アルバイトなどの非正規就業者で、その賃金は基本時給で受け取っているため、最低賃金は分かりやすく、大きく関わり合いのあるものとなります。例示された物価水準や平均賃金などより、最低賃金の方が密接した指標といえます。

なお仮に理念に基づき、食料品の消費者物価指数を基に勘案すると、引き上げ額は140万円になります(第一生命経済研究所「基礎控除引き上げの論点整理」より)。

「ブラケット・クリープ」とはインフレによって物価上昇で賃金が上がっても、所得税額がそれ以上の比率で上がってしまい、実質所得が目減りしてしまう現象を指します。

…というか最低賃金まわりはあんた自身がよーく知っている、知らなきゃまずいでしょ、というツッコミをどれだけ受けているか、全世界は知らんと欲す。

基礎控除引き上げの論点整理~政策の持つ3つの性格:家計向け減税・制度のインフレ調整・年収の壁対策~(第一生命経済研究所)
https://www.dlri.co.jp/report/macro/387791.html

スポンサードリンク



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー