公的年金“不公平”議論どうなる?「第3号被保険者」制度の廃止をめぐり賛否が真っ二つへの解説コメント

2024/12/04 18:00



第3号被保険者の廃止については厚労省の社会保障審議会年金部会の資料でも確認できる通り

「「夫婦どちらかが就労する世帯・夫婦共働き世帯・単身世帯とも、一人あたり賃金水準が同じであれば、どの世帯類型でも負担・給付が同じになる構造となっていること、多様な属性の者を含む第3号被保険者の所得保障の柱として機能している制度」
「第3号被保険者に新たに保険料負担を求める場合、免除や未納となり将来低年金となる可能性がある」

などが指摘されています。

自営業者などの配偶者は第3号被保険者でなく保険料負担が生じることなどもあわせ、今制度が不公平との意見もありますが、生活が世帯単位で営まれている以上、年金の負担も給付も同じとなる今制度は公平性の観点でも優れています。むしろ第1号被保険者の配偶者にも適用し、不公平感を是正する発想が必要でしょう。

今件に限った話ではないのだけど、不公平感の解消などをはじめとした問題の是正を考える際に、どうして「ある方を削る」というネガティブな発想しかできないのかなと不思議に思う。あるいは正直に「財源のため。でもそのまま説明すると反発多いから、不公平に見えるもの削れば同意者もたくさん出てくるはず」的な発想だと説明すればいいのにね。

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