食品高騰の影、家計支出の減少続く 「エンゲル係数」39年ぶり水準への解説コメント

2024/12/06 18:16



公開された実資料から消費支出の中身を確認すると、名目(純粋な額面)の前年同月比は消費支出そのものや食料、光熱水道、交通・通信、教養娯楽、その他でプラスですが、実質(物価変動考慮)では、プラスなのは光熱・水道とその他のみ。例えば食料は名目ではプラス2.7%ですが、実質ではマイナス0.8%。単に食料品の値上がりで消費額は増えているものの、消費量は減っていることを示唆します。実際、注意書きで確認すると「肉類、菓子類などが減少」とあり、食料品の値上がりの中で、嗜好品や贅沢品の購入を抑え、少しでも支出増を抑えようとしている実情がうかがえます。

名目・実質ともに増加しているのは光熱・水道とその他のみ。光熱・水道では物価全体の増加以上の値上がりが生じているようです。

本文では具体値が上がっていませんが、二人以上世帯のエンゲル係数は用途分類で27.9、勤労者世帯で26.7、無職世帯で29.8です。

ぶっちゃけると、食費や光熱費が家計を圧迫しているのは事実ではあるけれど、エンゲル係数振りかざしてギャーギャー騒ぐものでもないよなぁ、というのが本音。生活スタイルが指標が作られた当時から大きく変わっているし。経年比較はリスク大だし。まぁでも確かに食費や光熱費の高騰は遺憾ではある。

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