物価上昇で貯蓄にまで手が回らない…「貯蓄ゼロ」の世帯は何パーセント?20歳代~70歳代《二人以上世帯・単身世帯》への解説コメント

2024/12/09 07:38



「年金だけで生活している人」ですが、国民生活基礎調査で確認すると次の通り。「公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合」で

100%…41.7%
80~100%未満…17.9%
60~80%未満…13.9%
40~60%未満…13.2%
20~40%未満…9.3%
20%未満…4.0%

に。また今調査での高齢者世帯の総所得の内訳は(万円)

稼働所得…79.7
公的年金…191.9
財産所得…14.0
年金以外の社会保障給付…2.5
仕送りや個人年金など…16.9

日本の公的年金は「給付額は現役世代の手取りの数割(所得代替率、現在では6割台)を補完するもの」が原則。全額給付前提ではありません。所得で足りない分は貯蓄などの取り崩しによって賄われます(家計調査・60歳以上単身無職世帯なら3万4682円/月)。

日本の公的年金は老後の生活費をすべてサポートする仕組みではないっての、何度言っても分からんってのはどういうこと…というところでなるほど、こういう元記事みたいなのがあるから誤認しちゃうんだな。

あと「物価上昇で貯蓄にまで手が回らない」ってあるけど、ロシアによるウクライナへの侵略戦争で世界的な物価高が生じているのは2022年以降の話。貯蓄が経年推移のたまものであることを考えると、ここ2年ぐらいの物価高がすべての原因であるかのように誤読させるのはどうなのよ、的な。



スポンサードリンク



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー