「なんで学生が103万円まで働かないといけないのか」自民・小野寺政調会長「103万円の壁」引き上げで疑念への解説コメント

2024/12/15 18:45



日本学生支援機構「学生生活調査」によると、大学学部(昼間部)の学生(以下同)における収入は家計からの給付109万6900円、奨学金40万7600円、アルバイト収入37万5900円、定職・その他8万7000円で、アルバイトの収入は全体の19.1%を占めるまでになっています。

詳細を確認するとアルバイトの従事者は83.8%にも達し、そのうち家庭からの給付のみで修学可能な人は52.4%、家庭からの給付のみでは修学不自由・困難および給付ナシが31.5%。つまり学生の3割強はアルバイトをして収入を得ないと修学そのものが(それなりに)不可能な状態にあります。またアルバイトの従事状況ですが、授業期間中では不定期10.0%・週1、2日が40.8%、週3日以上が49.2%。多くは飲食業(40.8%)や販売業(24.0%)に従事しています。

調査の限りでは、「なんで」かといえば、修学のためではなく遊興費や今後の備えとしてのアルバイトが半数以上ですが、働かないと修学すらおぼつかない人が多分にいるのも事実です。「学生に十分学業に専念できるような支援をすること」との結論がすでに出ているようではありますが。

最後まで読むと「アルバイトで壁超えるぐらいに稼ぐ必要が学生に生じているのはおかしいだろ、学生が学業に専念できるように支援するのが筋ってもんだ」という主張が理解できるのだけど、タイトルだけ読んで逆ギレする人が多い感。こういうのも炎上商法なんだろうなあ、と。

スポンサードリンク



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー