コメ価格、過去最大63・7%上昇に悲鳴、ネット「もう勘弁」「どこかが儲けすぎ」「手取りは増えない」への解説コメント

2024/12/21 07:43



総務省「消費者物価指数」で米類の指数動向を見るに、7月辺りから上昇しはじめ、令和6年米が市場に出回り始める8月辺りから本格的に上がっているのが確認できます。11月時点では指数は162.9です(2020年が100)。

農水省の資料によれば、令和6年米では費用となる光熱動力費や肥料代の値上がりから「概算金」(JAが米を出荷した農家に払う一時金)が30%~50%引き上げており、これが値上がりの一因に。

また相対取引価格(集荷業者と卸売業者との間で取引する時の価格)も6月から大きく値上がりし、特に8月以降は跳ね上がる形に。60kgあたり5月時点で15597円、11月では23961円です。

米は一般的に農家で収穫されJAなどの集荷業者に集められ、その上で卸売業者、そして小売店に行き、消費者の手に届きます。出荷の時点で生産コスト上昇を加味した3~5割の値上がりですが、相対取引価格の上がり分を見るに、集荷業者で米の確保が生じ、それが値上がりをけん引している可能性があります。実際、先日江藤農水大臣も、大幅な値上がりの背景の1つには集荷業者の間で新米の確保に向けた競争が過熱していることがあるとの見方を示しています。

何かを適正認定すれば自分の留飲も下がるかも…という思惑もあるんだろうけど、「これはおかしい。どこかが儲けすぎ」ってのは陰謀論レベルの話。元々3~5割の値上がりは生じることが予定調和的なものだった。まぁ、夏に米不足云々で大騒ぎしたので、集荷業者が在庫を多めに確保しようと動いているのが、一因といえば一因なんだけどね。もっとも、集荷業者間の競争で値上がりした分は、国が介入するのも難しいので、自然解消するのを待つしかない。

ただ、貴金属とかじゃないんで、ため込むと価値がどんどん落ちていくからねえ…。欲の皮突っ張ってると大変なことになるよ、と。


米の相対取引価格・数量、契約・販売状況、民間在庫の推移等
https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/aitaikakaku.html

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