日本の1人当たりGDP、2年連続でOECD22位 韓国下回る=内閣府への解説コメント

2024/12/24 07:37



IMFや財務省公開の資料から確認すると、円換算の実質GDPはリーマンショックでの大幅下落以降は漸増(コロナ禍で一時落ちましたが)しているのを見るに、今件は多分に為替レートの動向が大きく影響していることがうかがえます。例えば資料内で最上位の11位をつけた2012年におけるGDPは49139ドル/人ですが、その時の名目GDPは497兆円、直近2023年では22位・33849ドル/人ですが、名目GDPは556兆円です。

一方で「一人あたりGDP」に関して他に要因を挙げるとすれば、高齢者比率が挙げられます。原則的に非生産人口に区分される高齢者の比率が高いほど、GDPの対全人口比は下がります。総務省の「敬老の日」の公開資料によれば2024年時点で日本の高齢者比率は29.3%で世界第一位、イタリア24.6%、ドイツ23.2%、イギリス19.5%、米国17.9%などとなています。

円換算GDPが上昇している以上、GDPの本質的な部分で凋落しているのではなく、他の要因によるところが大きいということで、やはり為替の影響は大きいのだろうな、と。

あとは高齢者≒非生産者比率が高いのも一人あたりGDPを押し下げる要因。意味があるのかどうか不明だけど、生産者人口比のGDPを出してみるのも面白いかもね。

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