なぜ日本の学校から「いじめ」がなくならないのか「納得の理由」への解説記事

2024/12/25 07:48



自社書籍の紹介記事的なもので、その本の主旨であろう「日本の問題」に沿う形で「日本だけが」のような文意に読めますが。国立教育政策研究所「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2015年調査国際結果報告書『生徒のwell-being(生徒の「健やかさ・幸福度」)』について」によれば、「他の生徒から仲間外れにされた」「他の生徒にからかわれた」「他の生徒におどされた」「他の生徒に自分のものを取られたり壊された」「他の生徒に叩かれたり押された」「他の生徒に意地の悪い噂を流された」の6つの指標への該当割合で算出される「いじめの被害経験」指標において、日本は-0.21と下から12番目。米国は+0.16、英国は+0.40、韓国は-1.44など。少なくともいじめは日本だけのものではなく、また他国でいじめが無くなることもありません。

また文科省「いじめの問題に対する施策」にある通り、加害側は遊びやおふざけ、いじりとの認識であっても、被害側には立派ないじめとのケースもあります。現在の定義は「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」です。

よくある自社著書紹介的な記事で、こんな話をのせたら宣伝どころかかえって…と言う話はともかく。現代を舞台にした邦画を見た経験がある人ならすぐに分かるけど、いじめは何も日本に限ったものではないし、日本だけ減らず、海外は無くなっているというわけでもない。全体主義云々といじめを結び付けようとしているけど、かなり無理があるんじゃないかな。


「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2015年調査国際結果報告書『生徒のwell-being(生徒の「健やかさ・幸福度」)』
https://www.nier.go.jp/03_laboratory/08_houdou.html#h29

いじめの問題に対する施策
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302904.htm

スポンサードリンク



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー