来年夫が定年を迎えますが、専業主婦だったためもらえる年金は夫婦で「月15万円」しかありません。パートを始めないと老後の生活は厳しいでしょうか?への解説コメント

2024/12/26 08:00



総務省「家計調査」で夫婦高齢者無職世帯(65歳以上の夫婦のみで双方とも無職。子供などは同居せず)の家計収支を精査すると、収入面(合計282496円)では

・年金…217675円
・その他…26905円
・不足分(貯蓄取り崩しなど)…37916円

となり、毎月17.8%の赤字。貯蓄の取り崩しでまかなう計算となります(この数字は毎年変化します)。生活条件は条件次第で変化するため内情などが分からない以上、判断は難しくなりますが、カツカツの生活でも月13万円不足となります。パートなどが必要でしょう。

一方、今件では夫婦の貯蓄や夫の退職金について情報がありません。それ次第で判断は大きく違ってきます。例えば定年から20年生活が継続するとして、年金(15万円)以外で足りない額は132496×12×20≒3180万円。貯蓄と退職金合わせて、予備費も勘案すると3500万円あれば足りることになります。

情報が少なすぎて、フェルミ推定レベルでも勘案は難しいぞ、これ。貯蓄まわりとか、月当たりの支出とかまったく情報開示されてない。これでどうやって精査しろというの。創作文にしても、設定がザルすぎる。

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