春から息子が大学生になり一人暮らしを始めます。「毎月5万円」の仕送りが限界なのですが、足りるのでしょうか?への解説コメント

2025/01/09 17:41



本文で用いられている「教育費負担の実態調査」は2021年発表分で更新が終了していますので、もう少し新しいデータを。

日本学生支援機構「学生生活調査」によれば、大学学部・昼間部における平均的な家庭からの給付は9.14万円。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」(R5)によると、50代による仕送り平均額は8.0万円、60代なら11.0万円。いずれにしても5万円では足りません。

仮に「学生生活調査」の平均値で勘案しますと、学生生活費(学費と生活費の合計)1967400円のうち家庭からの給付が1144700円、奨学金373200円、アルバイト収入366500円、定職・その他43200円。家庭からの給付が平均の半分程度になりますので、奨学金かアルバイトで賄う必要があります。

本文にはありませんが、奨学金を活用するのも一つの手段です。貸与型は好まない人もいるでしょうが、同調査によると日本学生支援機構の給付奨学金活用者は17.2%、日本学生支援機構以外の給付奨学金活用者は6.8%もいます。

この類の話は状況の詳細を確認しないと精査は不可能で、本文の解説をするために適当な設定をでっちあげるこのスタイルは、正直好きじゃない。繰り返されると、本当の経済系ニュースやFPが絡んできそうな話まで、作り話に思われてしまうからね。ずいぶん前に更新が止まっている「教育費負担の実態調査」のデータをわざわざ持ってくるあたり、以下文字数。


令和4年度学生生活調査結果
https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/2022.html

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