帰省した際に一人暮らしの父から「年金だけでは生活が苦しい」と打ち明けられました。現役時代は「年収700万円」あったはずなのに、それでも足りないのでしょうか…?への解説コメント

2025/02/01 07:19



日本の公的年金は「給付額は現役世代の手取りの数割(所得代替率、現在では6割台)で、生活費を補完するもの」です。残りは蓄財を取り崩したり、子供などからの支援を受けたり、自分の労働報酬や運用でまかなう設計です。年金受給者の生活費を100%補完する設計とはなっていません。

総務省「家計調査」によれば60歳以上の単身無職世帯の家計では、公的年金が11万4111円、その他の収入が9006円で、不足分が3万4682円。この不足分が蓄財の取り崩しなどでまかなわれています。「年金『だけでは』生活が苦しい」のもごく普通の話です。

なお現役時代は年収700万円とのことで、家計調査から見ると1700万円ほどの貯蓄があったはずです(二人以上世帯、年収700万円台)。また退職金もそれなりにあったはず。それらがどこに行ったのか不明である以上、精査は難しいのが実情です。


年金生活をしているお年寄り世帯のお金のやりくり(家計調査報告(家計収支編))(最新)
https://garbagenews.net/archives/2045750.html

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