農相、備蓄米の早期放出を表明 早ければ来週にも数量や価格公表への解説コメント
2025/02/08 08:03
【不破雷蔵さんのコメント】農水省「令和6年度 米の流通状況等について」によると令和6年産水稲の収穫量(主食用)は679万2000トンとなり、前年産比でプラス18万20...#Yahooニュースのコメントhttps://t.co/5HCJ9yv5NI
— 140gnews (@140gnews) February 7, 2025
農水省「令和6年度 米の流通状況等について」によると令和6年産水稲の収穫量(主食用)は679万2000トンとなり、前年産比でプラス18万2000トン。他方、農水省発表による民間在庫の動向を見ると、前年比で2~4割減と大きく減少したままで、直近2024年12月では前年同月比マイナス44万トンの253万トン。民間在庫とはJAなどの出荷団体や500トン以上の取り扱い量がある集荷業者による出荷段階の在庫量と、4000トン以上を取り扱う米卸などの販売業者の販売段階の在庫量をまとめたもの(農水省「米に関するマンスリーレポート」)。
このことから、民間在庫の勘案には含まれない中小規模の出荷業者や販売業者が、農家などからの買い付けた米を保持していると推測されます。販売段階のみの民間在庫は前年比数%減にとどまり、2024年10月以降はプラスとなので、おそらくは中小規模の出荷事業者で留まっているのでしょう。
また、家計調査を見ると2024年8月から米の購入数量が1~3割ほど増加しており、8月の南海トラフ地震臨時情報をきっかけに、防災食として米を調達する動きがあった者との推測もできます。
農水大臣の「買いだめ・出し惜しみ」発言もあったけど、今回ちょっと時間をかけて言葉の定義やら動向やらを再確認した結果としてのコメント。生産量は増えている、でも流通量は減っている。消費者が相対する市場での流通量が減っているゆえに、元々農家からの買い付け時点で値上がりする3~5割分をはるかに超えた値上がりが生じてしまっている。は誰がホールドしてるんだろうってことで、元々勘案上の定義に当てはまらない小規模の出荷事業者が、という結論に行きつく。
まぁ、家計調査の動向を見ると、8月のトラフ地震情報や「米不足」の大騒ぎ情報から、8月以降前年比数割のレベルで家計での購入量が増えたってのも要因の雰囲気はあるけど。
農水省「令和6年度 米の流通状況等について」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/r6_kome_ryutu.html
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