備蓄米放出…「コメ価格戻って」消費者切実 販売店、地方流通心配 福島への解説コメント

2025/02/15 18:38



令和6年産米ではコスト高を背景に、「概算金」(JAが米を出荷した農家に払う前払金。米の市場価格の基軸)を30%~50%引き上げており、これが米の市場価格の値上がりの一因。今般の大幅な米の値上がりはこの面だけでなく、国内のいずこかで「滞留」していることや、不足感の煽りが要因とされていますが、備蓄米の放出でそれらが解消したとしても、「概算金」の引き上げ分は元々存在していたわけですから、一部で語られているような「数年前の水準にまで価格が戻る」現象は起きにくいと思われます。

総務省「小売物価統計調査」から代表的な銘柄うるち米(コシヒカリ・5キロ)の東京都区部での価格動向を見ると、直近2024年12月では4018円、昨年夏の急上昇直前の水準が2500円ぐらいですので、それの1.3~1.5倍となると3250~3750円。放出で流通が潤沢・正常化したとしても、これぐらいの価格は維持されるでしょう。


米の相対取引価格・数量、契約・販売状況、民間在庫の推移等
https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/aitaikakaku.html

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