「年金」だけでは足りず、ついになけなしの「貯金」を取り崩すことに……他の高齢者は「年金だけで暮らせている」のでしょうか?への解説コメント

2025/02/15 18:40



日本の公的年金は「給付額は現役世代の手取りの数割(所得代替率、現在では6割台)で、生活費を補完するもの」で、残りは蓄財の取り崩しや私的年金、子供などからの支援、自身の労働報酬などで賄う前提です。年金受給者の生活費を100%補完するものではありません。

他方、厚労省「国民生活基礎調査」によれば公的年金・恩給を受給している高齢者世帯で、公的年金が総所得の100%を占める世帯は24.9%、80~100%は33.3%、20%未満は3.6%でしかありません。ただし、所得には貯蓄の取り崩しは含まれません。実際、例えば総務省「家計調査」によれば60歳以上の単身無職世帯の家計では、収入のうち公的年金が11万4111円、その他の収入が9006円で、不足分が3万4682円。この不足分が蓄財の取り崩しなどでまかなわれています。


「高齢世帯ほどお金持ち」は当然?…世帯主の年齢階層別貯蓄額推移(高齢社会白書)(最新)
https://garbagenews.net/archives/2000143.html

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