最悪レベルの「エンゲル係数」が高齢者の生活を圧迫…ますます広がる“老後不安”の深刻度への解説コメント

2025/03/04 17:55



28.3%は家計調査の2024年分・二人以上世帯の用途分類の値で取得できます。エンゲル係数は「食料費」÷「消費支出(世帯を維持していくために必要な支出)」で。係数の提唱当時と異なり現在では、商品価格の水準や生活様式、食生活の内情や周辺環境が同じものでないと比較にならないことや、経年推移は食生活の様相そのものが変化することからぶれが生じること、食事において嗜好性が反映されるものとなり前提が覆されていることなどから、参考値程度以上のものではないのが実情です。

高齢世帯ほどエンゲル係数が高くなるのは事実ですが、これは生活が困窮しているからではなく、高齢世帯ほど消費支出において食費以外の金額が少なくなるのが原因です(例えば住居費は高齢世帯ではローン完済済みの持家か、安賃料の賃貸に住むケースが多く、当然安く済んでいます)。また高齢者特有の食生活も食費を底上げしています。

都合のよい時だけエンゲル係数を神指標扱いするメディアの素晴らしさよ。


直近では27.8%…エンゲル係数の推移(家計調査報告(家計収支編))(最新)
https://garbagenews.net/archives/2045697.html

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