保守派こだわる「伝統的家族観」 夫婦別姓、戸籍解体を危惧への解説コメント
2025/03/24 08:21
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— 140gnews (@140gnews) March 23, 2025
江戸時代では農民・町民には氏の使用は許されず、使えるようになったのは明治に入ってから(明治3年に許可、明治8年に義務化。法務省「我が国における氏の制度の変遷」より)。明治9年には妻の氏に関して実家の氏を用いる事になりました(夫婦別姓)が、妻が夫の氏を使うのが慣習化したとのこと。その慣習化が影響したのか、明治31年には旧民法で夫婦同氏制が定められます(厳密には「家」制度を導入し、「家」の氏を使う)。
戦後昭和22年には改正民法成立の際に、「婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称することとされる(夫婦同氏制)」となりました。
また日本では戦前まで養子縁組が多く、幕末の農民の場合、全戸主の2割前後は養子で、武士ではこの割合はもっと高かったそうです(多産多死で成人する人が少ない中、家制度の維持のために養子縁組が多用)。そのため(養子の)男性が氏を変えることも多々あったとのことです。
で、文字数足りないので書ききれなかったけど、以前は日本でも夫婦別姓が当たり前だったけど、それ以前にそもそも氏を許されていたのは少数に過ぎず、許されていた属性では家制度に従う形で夫婦同姓が結果として生じていたけど、養子縁組も多かったので男性が氏を変えるケースもしばしばあった。
現状では家制度に縛られることもないのだから、強制式夫婦別姓ではなく、選択式夫婦別姓でもいいじゃないかというのは理解できるのだけど…。子供の氏をどうするかについて、スマートな解決策が見つからないのだよね。
自分の氏にこだわりがある人なら、そのこだわりの氏を子供にも使ってほしいと考えるのは親として当然のことではあるし、結婚前に取り決めをしておくというのも何か変だし、もしそうしても実際に子供が出来てからもめることもあれば、子供が成長してから自分の意思で変えたくなるかもしれない。さらに、仮に夫婦が離婚した場合はどうなるのかな、と。
歴史考察~昭和より前の時代の、我が国の家族を取り巻く状況~
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r04/zentai/html/column/clm_02.html
夫婦の姓(名字・氏)に関するデータ
https://www.gender.go.jp/research/fufusei/index.html
法務省「我が国における氏の制度の変遷」
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji36-02.html
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