首相、備蓄米追加放出も 「必要ならためらわず」への解説コメント

2025/03/25 08:14



元々備蓄米の放出開始決定時から「必要に応じてさらに販売量を拡大」と明言されており、今回の発言はむしろ「ためらわず」の方が要でしょう。

米穀機構米ネット「米の需給関連情報」や農水省「米をめぐる参考資料」によると、政府備蓄米は元々10年に一度の不作や、通常の不作が2年連続しても国産米で対応しうる水準として想定された100万トンを水準として運用されるもので、現在では毎年20~21万トンを買い入れ、同時に5年持越し米となった備蓄分を飼料用などとして販売する流れとなっています。

放出前の備蓄米の在庫状況ですが、買い入れが予定通り行われていたとすれば

令和6年産…17万トン
令和5年産…19万トン
令和4年産…20万トン
令和3年産…21万トン
令和2年産…21万トン
令和元年産…18万トン

となります。

なお資料内の食味など試験結果によると、1年経過した備蓄米の主観絶対評価は2.0前後(少し劣るが食べられる)だそうです。

令和6年産の備蓄米はほぼさばけてしまったので、第二回で底をつくことになるだろうなぁ、と。残るは令和5年産米とかだけど、買い手はあるのかな。市場在庫がないってわけばないので、古米に手を出す人がどれぐらいいるのか。個人的には古古米ぐらいでも問題なく食べられるのだけどね。


米穀機構米ネット「米の需給関連情報」
https://www.komenet.jp/data/jukyuudb/jukyuudb3/

最近の米をめぐる状況について(令和6年11月)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kikaku/kome_siryou.html

スポンサードリンク



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー