政府放出の備蓄米が早くも店頭に並び始める 直近の平均販売価格より1~2割安い「5kgあたり3000円~3500円」への解説コメント

2025/03/26 18:05



一部で「備蓄米の放出で米価が5キロ当たり(昨年初頭の水準の)2000円台になる」との論調が出ていますが(総務省「小売物価統計調査」で東京区部でのうるち米(コシヒカリ・5キロ)は2024年1月時点で2440円でした)、元々令和6年産米は米生産者に支払われる仮払金の概算金が、肥料や燃料費の高騰を受けて前年比で3~5割ほど上乗せされていましたので、それを勘案するに3172~3660円と試算できます。現状のコスト高動向を鑑みて1割ほど加算すると3416~3904円。おおよそ説明された額面と一致しますので、適正価格と見てもよいでしょう。

混乱を防ぐ目的で「備蓄米」との表記をしないようJA全農が要請した件では、備蓄米では避けられるのではとの意見もありますが、産年や精米時期などは(法に則り)他のお米同様に明記されていますので、品質の観点でも他のものと変わりなく、忌避する理由はないはずです。

コメント見ると「2000円台で売らないとウソだ、陰謀だ」という意見もちらほら見られるし、そういう過激な願望は注目を集めて同意が結構得られてるんだけど、元々コスト高で価格が底上げされてる状態なんだからムリなんだよね、そこまで落とすのは(お米は年一でしか収穫できないので、基本買取の価格は年一でしか調整されないから、思いっきり値上がりしたように見える)。

あまり意味は無いと思うんだけど「3月は(品質の上で)元々お米の値段が下がってるはずだからもっと安くしろ」って意見もあるので、総務省「小売物価統計調査」で東京区部でのうるち米(コシヒカリ・5キロ)の2024年3月の値を見てみたら2470円。4月だと2384円。あまり変わりないんだよね。

スポンサードリンク



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー