【識者解説】「(原因は)JA全農が備蓄米の大半を落札していること」 備蓄米放出も…14週連続の値上がりに 今後の見通しは「5キロ2000円台にはなりません」への解説コメント

2025/04/16 07:15



減反とは戦後米の生産量が向上する一方で、食生活の多様化などを受けて消費量が減少し、特に豊作時に米が過剰になることを防ぐため、需給のバランスを調整するためのもので、1971年から2018年まで実施されていました(減反政策終了以降も農水省側では生産量の目安提示と、転作農家への補助金提示をしています)。農水省「米をめぐる参考資料」にもありますが、現在100万トンほどで維持されている備蓄米が、かつては生産過剰により720万トンまで膨れ上がった年もあるほどです。1970年では720万トン、1980年にも666万トンもの備蓄ピークが生じ、その時にはそれぞれ過剰米の処理として1兆円・2兆円もの損失が生じています。

輸出米促進も、国内で減少している米の需要を見越して、国外に需要を確保する方策に過ぎません。結果として国内生産の米に対する需要が底上げされれば、生産量も増やすことが可能となります。本文指摘の「1000万トン作って300万トン輸出していれば、今回のように40万トンぐらい不足したら、輸出量をその分調整すれば国内の供給は今まで通りできた」をするのには、前提となる国外需要の確保が必要なのです。

文字数全然足りないよ…。「減反」そのものはもう終わってるし、輸出枠を国内で足りない時の調整弁にするって話も、そもそも輸出を拡大しないとできない話なのに、それがすでになされているかのような前提になってるし、米の需要は漸減中で、過去に大量に余らせてえらいことになった経験が何度もあるので、それを憂いて生産量調整しているってのが書かれてないし…。JA農協が大半を落札してるから悪いってあるけど、不当な入札でもされたのかしらね。

あと、5キロ2000円台にはならないよ。コストが跳ね上がってるから。何度も試算してるけど、令和6年度米の時点では5キロ3000~3500円が適正価格かな。

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