科学的根拠のない“大地震予言”なぜ拡散する?あいまいなものほど広がる「デマの公式」への解説コメント

2025/04/27 18:38



東日本大震災が起きた2011年の総務省「通信利用動向調査」では、震災において拡散浸透したデマ情報(本震当日に火災を起こしたコスモ石油千葉製油所について、「コスモ石油の爆発により有害物質が雲などに付着し、雨などといっしょに降る」などというデマが公的メールのような様相とともに流され広まったが、翌日にはそのデマが沈静化した事案)とその打ち消し情報の広まりぶりについて、X(当時Twitter)に登場した特定キーワードの出現頻度の動向の統計を取りグラフ化し、分析をしています。

それによると火災以降デマ情報がメインと思われるツイート数は大きく増え(20/分ほど)、夜を経た12日の昼前から再び増加する傾向を見せましたが(65/分ほど)、コスモ石油側の公式否定情報が公知された夕方以降、「コスモ石油」単独のツイートに対する「コスモ石油」+「デマ」のツイート数が同じような増加ぶりを見せており、デマ情報以上にデマを打ち消す情報が浸透している様子がうかがえます。そして13日の昼過ぎには双方パターンのツイート数も大人しくなり、偽情報による情勢混乱はほぼ鎮静化しています。

情報通信白書ではデマの早期沈静化について、「該当者側による早期の否定公知とその情報の浸透」「デマ情報を肯定する『権威ある特定人物・団体』が存在しなかった」「デマ情報の対象となりうる事象自身の早期鎮静化」「各種報道機関による否定情報の公知で、不特定多数のルートからデマ情報が否定された」などを理由に挙げています。

文字数が足りぬ…。


震災時のデマ情報の浸透とその打ち消し情報の広まり(2011年版情報通信白書より)
https://garbagenews.net/archives/1811530.html

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