備蓄米「制度に基本的な問題」 自民・小野寺氏 週明けから見直し検討の考えへの解説コメント

2025/05/11 08:18



政府備蓄米は毎年20万トン程度が確保され、5年経過した時点で飼料用などとして販売する運用がされており、常に100万トン程度が備蓄される方針です。これは10年に1度の不作や通常の不作が2年連続しても国産備蓄米の放出で対処し得る基準とのこと(農水省「米をめぐる状況について」)。生産過剰により1970年では720万t、1980年にも666万tもの備蓄が生じたことがありましたが、その時にはそれぞれ過剰米の処理として740万t・600万tが処理され、1兆円・2兆円もの損失が生じています。

目詰まりを無視できるほどの放出を望める備蓄を求めるのなら相応の予算確保と米の増産が必要になりますし、既存の流通ルートに流すことが前提ならば放出の際に総流通量が増えても円滑にいくように、精米・袋詰め・配送の工程強化が求められることでしょう。給付金ならぬ給付米のような制度を作るわけにもいきませんので。


米に関するマンスリーレポート
https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/mr.html

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