減り続ける備蓄米、放出続くも補充なし 7月には適正水準の3割にへの解説コメント

2025/05/17 18:05



農水省「米をめぐる状況について」にある通り、備蓄米は元々10年に1度の不作や通常の不作が2年連続しても国産備蓄米の放出で対処し得る基準量(100万t程度)が確保されており、ここ10年ほどは91万tで推移しています。かつては生産過剰で1970年では720万t、1980年にも666万tもの備蓄が生じたことがありましたが、その時にはそれぞれ過剰米の処理として740万t・600万tが処理され、1兆円・2兆円もの損失が生じています。元々の備蓄米が少なかったとの主張があるとしても、あまり筋は通りません。

なお今報では触れられていませんが先日農水省発表の「米の流通安定化に向けた対策パッケージ」によると、「非常時には食料供給困難事態法基本方針の考え方の下、政府備蓄米で対応してもなお国民が最低限度必要とする食料の供給が確保されない場合には、国が保有するミニマム・アクセス米を活用」とのことです。


米の流通状況等について
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/r6_kome_ryutu.html

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