「5kg83円が2000円」「あと1、2週で価格下がった」 備蓄米放出で小泉進次郎氏たたく野党発言に反発もへの解説コメント

2025/06/09 08:11



政府備蓄米が5年備蓄されたのちに飼料などとして販売される際の価格ですが、公的資料からは該当する金額は見当たらないものの、飼料米の販売価格は、例えば茨城県「稲作経営の収入試算」から逆算すると7円/kg、JAグループ茨城「令和4年産「飼料用米」価格について」で見ると買取価格が9.9円/kg、キヤノングローバル戦略研究所「だからコメの値段が下がらない、下げるつもりもない」では「放出しなければ5年後にエサ米(1000円/60kg)として処分する」との文言が確認できます。

最後の値は5kg換算で83.3円となるので、「5kg83円」はこの値からのものと推測できます。もっともこれを用いた発言だとすれば、あくまでも5年経過した備蓄米を飼料米と販売する際の価格であるため、2021年産産の米を指して「5kg83円のものが何故、2000円もするのか」は見当違いでしかないのが実情です。そもそもその価格で購入したわけではないのですから。

Xのポストにキヤノングローバル戦略研究所の言及をベースにした「5kg83円」ってのがあって、それを参考にして発言したのかなあ…という憶測はコメントできなかったけど、それっぽい感じはする。いずれにせよ、それは飼料米として売却する際の価格であって、備蓄米を調達する時の価格じゃないから、ぼろ儲け云々ってのはお門違いでしかないトンチキ話である。


茨城県「米の需給に関する情報」
https://www.ibaraki-suiden.jp/shisan/
キヤノングローバル戦略研究所「だからコメの値段が下がらない、下げるつもりもない」
https://cigs.canon/article/20250210_8632.html

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