東日本大震災での放出は「4万トン」…備蓄米は本当に「100万トン」も必要なのか JAの影が見え隠れする“備蓄米ビジネス”のカラクリへの解説コメント

2025/06/09 17:39



農水省「米の備蓄運営の現状と課題」に政府備蓄米の運営の実情と水準設定の内情が記録されていますが、それによると現状の適正備蓄水準100万t程度については「10年に1度の不作や通常程度の不作が2年連続した事態にも国産米を持って対処し得る水準として、毎年6月末100万t程度」との決定がされたとあります。そして具体的には

・10年に1度の不作への備え
 当年産生産不足分…68万t
 流通在庫の増加…15~30万t
 7~8月に必要な政府米供給量…10万t
 計 93~108万t

・通常程度の不作が2年連続した時の備え
 2年間の生産不足分…54万t
 流通在庫の増大…15~30万t
 7~8月に必要な政府米供給量…10万t
 計 79~94万t

としています。

この試算は2001年の備蓄運営研究会で行われたもので、現在の生産量で計算しなおせば、もう少し少ない量となるはずです。

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