「家庭精米機」の売上げ10倍 “備蓄米”古い米の味が気になり「米の新鮮さ取り戻す」 古いと表面が酸化、味や香りが落ちている場合も~ への解説コメント

2025/06/12 17:36



精米は時間経過で品質が劣化しますが、全体一様ではなく、外気と触れている部分からになります。そこで備蓄米に限らず、古い米の品質劣化対応策として、とう精の歩留りを下げる(玄米を精米として削る際の削る量を増やす)方法が知られています。

国際農林水産業研究センターなどによる「高白度搗精による古米の食味改善」(J-Stageで公開)によると、とう精の歩合を下げることにより、総合評価・外観・香り・味・粘り・硬さの6項目で有意な改善が見られたこと、古米臭の低減と粘度の上昇で良食味傾向が示されています。たとえばむつほまれで歩留りを92.1から90.8に下げることで、粘りは2.7から3.6に、食味値は54から59に、硬さは8.3から8.0に良化しています。要は劣化度合いの高い部分を削ってしまうわけです。

無論、とう精の歩合を下げればその分重量は減りますが、味にこだわりを持つ人は一考の余地はあるでしょう。

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