〈論点〉5kg2000円のコメ価格は適正なのか?今年の秋、離農を決断する農家が増える可能性…分かってほしい農業現場の本当の姿への解説コメント

2025/06/19 08:05



随意契約による政府備蓄米は元々小売価格が2000円前後/5kgになるよう求められており、実際店頭では2000円前後/5kgで販売されています。この「2000円/5kg」が独り歩きして、あたかも米全体の適正価格かのように報じられていますが、あくまでも「新米が出回るまでの間、より早くより安価に、より多くの量を消費者へ供給する」(農水省「随意契約による政府備蓄米の売渡しについて」)のが目的であり、適正価格ではありません。

「適正」がどこ目線なのか、何を基準とするのか次第ですが、総務省「小売物価統計調査」でコシヒカリ以外5kg(東京都)の値を見ると、2000円台は2022年8月の2004円まで戻らねばなりません。農水省「コスト構造の実態調査」で流通の経費・利益や、農家の利益に加えてコスト上昇分を勘案すると、5kgあたり3500円ほどが農家も含めて適度な利益を確保した上での適正価格と試算出来ます。

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