「直ちに最低賃金一律1500円実現を」石破首相“5年以内に”の発表に対し、労組が「遅すぎる」と会見で訴えへの解説コメント

2025/06/20 18:48



厚労省「地域別最低賃金の全国一覧」によると現時点で最低賃金について全国の加重平均額(適用労働者数で勘案)は1055円、最高値の東京都は1163円、最安値の秋田県は951円。地域によって額が異なるのは物価や賃金水準の違いによるものです。政策目標ではこの全国の加重平均額の目標を1500円としているわけですが、全労連などの労働団体では繰り返し全地域一律での1500円を訴えています。理由として「地方の方が物価は安いが交通費がかかるから」(全労連公式サイトより)とのこと。

なお日本商工会議所・東京商工会議所「中小企業における最低賃金の影響に関する調査」によると、現在の最低賃金の負担感について「大いに負担になっている」が32.3%、「多少は負担になっている」が43.7%、「負担になっていない」が20.5%などとなっており、負担と感じている割合が7割以上。政府目標について7割以上が対応不可能・困難と回答しています。

こういうことを言うのがお仕事みたいなものだから仕方ないけど、実際問題として地方まで一律1500円とかにして強制力持たせたら、どんなことが起きるのか想像ができないのかな、と思ったり。


日本商工会議所・東京商工会議所「中小企業における最低賃金の影響に関する調査」
https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2025/04/kokunai_01.html

スポンサードリンク



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー