残念ながら「コメ5キロ2000円」には戻らない…農家が利益を出しつつ消費者がギリ我慢できる"本当の適正価格"への解説コメント

2025/10/18 07:35



生産規模拡大でのコスト削減と収益効果の底上げは証明済みで、農水省「最近の米をめぐる状況について」ではその具体例として、作付け面積毎の60kgあたり生産費について(2023年、円)

0.5ha未満 27544
0.5~1 21821
1~3 17318
3~5 15041
5~10 13542
10~15 12402
15~20 11321
20~30 11881
30~50 11029
50以上 10220

との調査結果を挙げ、規模で最大2.7倍ものコスト差を示している。他方、販売目的の米農家の数は、1ha未満で35.8万と全体の62%を占めており、コストの下がり具合が大人しくなる領域の10ha以上は2.3万・4%に過ぎない。同資料の限りでは、米農家の大規模化は進んでいるものの(2013年時点で1ha未満農家比率は71.8%、2024年で63%)、十分な規模ではないのが実情ではある。

そもそも論として、何をもってして「適正」と呼ぶべきなのか、なんだよね。地形や散らばり方もあるだろうけど、極力大型化によるコスト削減は推し量るべきだし、資料にもあったけど(「総作付面積が同規模であっても団地化等により、まとまって作付けすることで生産費の低減が見込まれる」)物理的な集約化だけでなく、管理運営上の集約化も進めるべきではある。まぁ、国営化とかしちゃうってのも一つの手だけど、それだとソフホーズになっちゃうな。

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