ウォール・ストリート・ジャーナル日本版正式スタート、一部有料スタイルは変わらず

2009/12/16 07:01


ウォール・ストリート・ジャーナル日本版イメージ【SBIホールディングス(8473)】は2009年12月15日、ウォール・ストリート・ジャーナルの日本版(WSJ日本版)について、同日から正式にオープンしたと発表した。一部の記事は無料で全文を読めるが、有料記事部分は概要のみで、全文を読むには購読料(月額1980円・税込)を必要とする(【発表リリース】)。



↑ 「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版」
↑ 「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版」

「WSJ日本版」は、世界各地に存在する約2000名の記者や編集者らによって集められた情報の中から、日本の読者向け記事を日々厳選、日本の編集チームにて翻訳(意訳)したニュースサイトとして展開される。これにより「WSJ」本紙の記事を日本語で読むことが可能となり、世界レベルでの経済動向や金融市場に関心の高い日本のビジネスリーダーにとって、チェックに値する記事コンテンツを得ることができるようになる。

1889年創刊の「WSJ」本紙は120年の歴史を持ち、現在米国第一位の発行部数を誇る金融経済紙として、全世界のビジネスリーダーを中心とした読者に支持されているとのこと。また、ジャーナリズム、文学、音楽の優れた作品に対して与えられ、アメリカで最も権威ある賞であるピューリッツァー賞を33回受賞している。

日本以上に新聞業界動向の歩みが速いアメリカでは、大手新聞社の財務状況の悪化やオンラインベースでの記事展開の方法論について、多種多様な方法論が論議・実践され、思考錯誤が続いている。新興メディアとの立ち位置の調整も現在進行形で、後に追随する形の日本の新聞社も注目している(はず)。今回のWSJ日本版の展開が、日本の新聞業界にとって「黒船」となるのか否か。特に経済系新聞として直接のライバルとなりうる日本経済新聞社の動きも含め、色々と注目していきたいところだ。



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