回転寿司にコーヒー!?…くら寿司もついにプレミアムコーヒーに参戦、「KULA CAFE」ブランド展開へ

2013/11/25 17:10


KULA CAFEくらコーポレーションは2013年11月25日、同社運営の無添くら寿司全店舗において同年12月2日から、プレミアムコーヒーブランド「KULA CAFE」として、「プレミアホット珈琲」「プレミアホットラテ」「プレミアアイス珈琲」「プレミアアイスラテ」の4品目の取り扱いを開始すると発表した。価格はそれぞれ157円(税込)(【発表リリース:プレミアムコーヒーブランド「KULA CAFE」 発売開始「食後の一杯の王様」が、満を持して「無添くら寿司」全店舗に登場】)。



↑ 注文を受けてからドリップされ、転倒防止の皿とフタをつけて専用レーンに乗せられ、注文客の座席まで運ばれる
↑ 注文を受けてからドリップされ、転倒防止の皿とフタをつけて専用レーンに乗せられ、注文客の座席まで運ばれる

くら寿司ではこれまで利用客のリクエストに応える形で「7種の魚介醤油ラーメン」をはじめ、寿司「以外」のさまざまなメニューの改善や新商品の展開を進めている。お客のリクエストとしては「コーヒー」が多かったものの、これまでは客の手元に「挽き立て」を運ぶ方法が大きな障壁となっていた。この障壁を突破する鍵となったのが、逐次導入を進めている「オーダー専用レーン」。このレーンを用いることで、注文を受けてから専用マシンで淹れたコーヒーを、そのまま注文客に届けることが可能となった。

今回展開を開始する「KULA CAFE」は風味を大切にするため、「注文を受けてから」一杯ずつ豆から挽いて抽出する。「ホット」「アイス」共に香りとコクを楽しむことができる。

「ホット」はコスタリカ産をベースにしたブレンドで、各産地で栽培された最高級アラビカ豆100%使用。香り高く重厚感があり、しっかりとした甘みとコクが特徴。「アイス」はインドネシア産をベースにブレンドし、焙煎後急速冷却することによって香りを閉じ込め、重厚感のある味わいと、さっぱりとした後口とともに香りも広がっていく(豆の産地は季節などによる変更あり)。

コーヒーマシンはスイスの専門メーカーより、豆との相性を重視し導入。お寿司をはじめとしたさまざまなメニューを心行くまで堪能した後の、〆の一杯として、すっきりとした味わいを満喫できる。

くら寿司は回転ずしチェーン店の中でもユニークな戦略、商品展開で知られている。そしてファストフードでの本格的なコーヒーの提供、コンビニ大手各社における新たな集客アイテムとして急速に広まりつつある淹れたてコーヒーの展開など、手法を凝らすことで通常のコーヒーと比べてグレードの高いコーヒー「プレミアムコーヒー」を販売することがトレンドになりつつある。とはいえよもや、そしてお客からのリクエストがあったとはいえ、回転寿司屋で淹れたてコーヒーを提供するとは、予想した人がどれだけいただろうか。

コーヒーの香りはそれなりに強く、飲んでいる人本人だけでなく周囲にも広がることになる。お寿司そのものを食した後にコーヒーをたしなむのが好みという人がいるからこその需要だが、お寿司を食べている途中の人に、コーヒーの香りはどのような影響を及ぼすのだろうか。非常に興味深い組み合わせであるだけに、コーヒーそのものの売れ行きと合わせ、今後の動向には大いに注目したいところだ。

……「KULA CAFE」が順調なセールスをあげるようになれば、同店舗展開のスイーツ群も「KULA CAFEスイーツ」という名称でブランド化されるかもしれない。それはそれで楽しみだ。


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