ツタヤ、中古本事業開始へ・今夏にもスタート
2010/04/28 06:19

ネットオフはインターネット上での中古本・CD・DVD・ゲームソフトの宅配買取・販売を行う日本最大級の中古オンライン書店【イーブックオフ】の運営を行っている。そしてネット上での通販事業を充実させることで「自宅に居ながらリユース」という新しいライフスタイルの形成を後押ししてきた。一方CCCは会員数3462万人、提携企業数69社(2010年3月末現在)の日本国内最大級の共通ポイントサービス「Tポイント」を運営するほか、映画・音楽・ゲームソフトなどライフスタイルを形成するコンテンツを「一つの店舗で買える・借りられる・中古で売れる」MPS(マルチ・パッケージ・ストア、複数メディアの新品販売店)・MUS(マルチ・ユース・ストア、複数メディアの中古販売店)の店舗「TSUTAYA」を全国に1390店舗フランチャイズ展開している。
今回の資本・業務提携はCCCがTSUTAYAにおいて2010年中に新たに中古本事業をフランチャイズ展開することに伴い合意したもの。CCCが新たに展開する中古本事業「ECO BOOKS」に向けて、「ネットオフが買取を行った書籍を商品供給」するとともに、「TSUTAYA店頭で今後買取を行う書籍をネットオフの中古本事業に供給する」など、相互の商品供給体制を図る。あわせてネットオフの運営サイトでのTポイントサービスも、今夏をめどに開始する。
ツタヤと古本関連の関係ではこれまで中古本の国内最大手【ブックオフコーポレーション(3313)】と提携、両者間で併設店を運営すると共に、ポイントサービスの共有化を実施してきた。しかしブックオフがTポイントから今年9月末に離脱するなど、両者間の関係は再構築の時を迎えている。今回のCCCとイーブックオフの提携も、一連の流れの中のプロセスと見てよい。
古本も含めて物理媒体としての書籍やCD・DVDの売れ行きが低迷を続ける中、どのような形で魅力を演出し、エンタメ系の商品を提供していくのか。今回の事業提携だけでなく、ツタヤによる試行錯誤は今後も続くに違いない。
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