千趣会などがiPad向け無料カタログアプリ提供開始・通販サイトと連動して商品の購入も可能に

2010/05/28 05:00


「men’s kurasufuku(メンズ暮らす服)iPad用アプリ【千趣会(8165)】と電子書籍の開発・販売などを行うヤッパは2010年5月27日、通販カタログでは日本初となる、アップル社の新型情報端末iPad対応デジタルアプリを共同開発し、電子カタログの無料配信サービスを展開すると発表した。今回開発・提供されるアプリでは、誌面データに商品データが埋め込まれているため、利用者はiPad上で電子カタログを観ながら、ワンタップ(一度触れる)でベルメゾンネットに接続、商品の購入が可能となる(商品購入そのものには、ベルメゾンネットの会員登録が可能)(【発表リリース】)。



↑ iPad向けカタログアプリ
↑ iPad向けカタログアプリ

↑ 商品情報の拡大をはじめ、カタログのページをめくる感覚で操作が可能
↑ 商品情報の拡大をはじめ、カタログのページをめくる感覚で操作が可能

デジタルカタログアプリの概要は次の通り。

・千趣会発行ベルメゾンのカタログをiPad上で、ページをめくるような操作で閲覧、気に入った商品を購入できる
・商品の購入機能は、アプリからPCサイトへ連携させることで実現
・カタログ見開き表示やインデックス画面等の新機能搭載
・本年3月千趣会発刊、ベルメゾン男性向けカタログ「men’s kurasufuku(メンズ暮らす服)」全ページ掲載からスタート
・毎月内容を更新

今回提供されるアプリはiPadだけでなくiPhoneやiPod touchでも利用可能だが、いずれにしてもインターネットへの接続が利用前提条件となる。また、今アプリは千趣会が運営する次世代対応を研究する“ベルメゾン・ラボ”における次世代対応サービスの一環として実験を開始するもので、今後実験の結果・利用客の反応を踏まえ、掲載カタログの増加や機能の充実を図るつもりであるとしている。

気になるのはリリース上で、iPadの使われ方・利用者への受け入れられ方として

iPadの特性である、大画面であること・電子書籍を画面に触れてページをめくるような感覚で読めること・文字を拡大できる等の機能を活用することで、単純な電子化では実現し得なかった、従来の紙カタログが持つ閲覧性や商品訴求がより高いレベルで実現できるものと期待しています。さらには、先行する米国においては、これまでの携帯端末のようなパーソナルユースに特化した利用とは異なるシーンでのiPad利用が展開されている現状から、カタログが適合する様々な利用シーンを想定した新たな活用方法を視野に入れ、実験によって検証を進めていきたいと考えています。

と、iPadがこれまでの各種デバイス・媒体とは違う立ち位置で社会に浸透しつつある状況を千趣会が認識し、その認識に基づいて自社のiPad向けカタログを開発していく意思を明らかにしていること。元々カタログ通販におけるマーケティングリサーチでは定評のある同社だが、そのセンスがiPad周りの展開でどのように活かせるか、非常に気になるところであり、同時に期待したいものである。



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