大塚製薬が医療情報担当者向けにiPadを導入、計1300台

2010/06/10 05:10


iPad大塚製薬は2010年6月7日、医療用医薬品の新たな情報提供ツールとして、タブレット型情報端末「iPad」を1300台導入し、全MR(医薬情報担当者)に配布すると発表した。導入にあたってはソフトバンクグループと連携し、運用の効率化のための各種構築を行う。同年7月から導入を開始する(【発表リリース】)。



大塚製薬ではiPadを「起動が早く、軽量、かつ画面が大きいなど、医薬品の情報提供の場面に適した、利便性を高める多機能情報端末として、さまざまな特長を兼ね備えている」と評価。その上で、対面での医療関係者向けの製品説明用資料や、MRの自己学習用の教材として、アジア諸国、北米、欧州に展開する大塚製薬の社員をネットワーク化し、常にアップデートされた最新情報の携帯を可能とするため、今回の導入に踏み切った。

具体的な活用方法としては、

・医療関係者向けプレゼンテーション
1.製品に関する情報(論文、添付文書、製品パンフレットなど)
 2.講演会などの動画コンテンツ
 3.自社ウェブサイトのコンテンツ
などについて電子書籍や動画で視覚的に伝わる内容を提供

・自社MR向け自己学習教材
電子教科書(教育資料を格納し、疾患・薬剤への理解を深める)
 医薬品基本情報の携帯
 によって最新知識を習得

とあり、これらの活用を経て情報提供活動の質とスピードの向上を目指していくことになる。なお導入は2010年7月末には完了する予定とのこと。

イメージ的にはMRがiPadを持つと、まるて電子カルテを持ち歩いているようなシーンが頭に思い浮かばれる。具体的な活用シーンなど、実際の運用状況を見てみたいものだ。また、「社内で持ち運ぶ情報端末」として、会社レベルでiPadを導入する企業の話も相次いで耳にする(例えば【社内会議すべてiPad ベスト電器、資料流出も防止(ヤフーニュース)】)。iPadに限らず、ではあるが、今後タブレット型情報端末が社内の情報運用ツールとして配布される企業も増えてくるかもしれない。



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