コミックバンチ、正式に休刊表明・年内に新創刊

2010/06/24 12:00


コミックバンチ先に【コミックバンチ休刊へ、産経報じる】などでもお伝えしたように、週刊漫画誌「コミックバンチ」の休刊問題につき、同誌発行元の新潮社と「コミックバンチ」の公式サイトは共に2010年6月23日までに公式見解を発表。「廃刊」と意味を同じくする「休刊」ではなく、新装のための「休刊」と説明している(【発表リリースページ】)。



↑ 正式なコメントを伝える「コミックバンチ」の公式サイト
↑ 正式なコメントを伝える「コミックバンチ」の公式サイト

今件は一部報道機関が第一報として2010年6月19日に伝え、その後関係者などからそれを裏付ける言及が相次いでいたもの。8月末の発売号で休刊、秋以降に新雑誌の創刊予定、編集会社側では別の発売元で新漫画誌を出すことになるかも、など情報は入り乱れており、正式な見解が待たれるところだった。

今回発表された文面は次の通り。

読者のみなさまへ

一部メディアで「週刊コミックバンチが休刊する」という報道がなされております。

「コミックバンチ」は、週刊誌としてこの夏にいったん刊行をストップしますが、これは、新たな“創刊”のためであり、年内には、装いも新たな「コミックバンチ」をスタートさせる予定です。
また、バンチコミックスも継続して毎月新刊を刊行して参ります。新生「バンチ」の詳細は、今後、当HPなどで随時ご報告させていただきます。今後とも引き続き「コミックバンチ」をよろしくお願いします。

2010年6月 新潮社

雑誌業界における「休刊」は事実上の「廃刊」となることが多い。今件コメントを読む限り、一般に言う「休刊」ではなく、あくまでも「一時的な休止であり、年内にはリニューアルしたコミックバンチを再創刊する」ということになる。

ちなみに【マガジンとサンデー、どっちが売れてる? 少年・男性向けコミック誌の部数変化をグラフ化してみる(2010年1月-3月データ)】にもあるように、直近データでは印刷冊数は14.7万部。

↑ 週刊コミックバンチの印刷証明付き部数(万部)
↑ 週刊コミックバンチの印刷証明付き部数(万部)

季節属性などを別にしても、部数が逓減していることが分かる。また週刊誌はそれ本体のもさることながら単行本の売上も大きな業績上の支えとなるが、連載陣でも昨今では一部でパワーが落ちつつあるという話をあちこちで目にしている。今回の休刊・再出発がうまい切り替えになるかどうか、気になるところ。

ただし以前から伝えられている、編集会社との関係や連載陣の動向に関しては一切触れられておらず、「中身がほとんど入れ替わった新装開店」になる可能性も否定できない。新潮社側では今後逐次情報を提示していくとのことなので、その点も含め、続報などに耳を傾けたい。



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