はがきは52円、封筒は82円からに、ATM手数料も108円に…日本郵便・ゆうちょ銀行、来年4月から各種値上げへ

2013/12/03 06:30


日本郵政グループの日本郵便とゆうちょ銀行は2013年12月2日、2014年4月1日から実施される消費税率の引き上げに伴い実施する、各種サービスの値上げの詳細を発表した。それによると郵便料金ははがきが50円から52円に、封筒による手紙は25グラムまでは80円から82円になる。またATM(現金自動預払機)の提携カード利用による手数料は現行の105円(時間外210円)から108円(同216円)となる。消費税率引上げに伴うATM手数料の引上げは、各種金融機関ではゆうちょ銀行が初めて(【発表リリース:消費税増税等に伴う各種商品・サービスの料金等の改定について(ゆうちょ銀行)、郵便料金の変更認可申請及び変更届出等(日本郵便)】)。



↑ 郵便料金(変更届け出がなされたもの、一部)
↑ 郵便料金(変更届け出がなされたもの、一部)

日本郵便では12月2日、総務省に消費税率の改定に伴う郵便料金の変更認可申請と変更届け出を行い、その内容を公表している。それによるとはがきは50円から52円、封筒(手紙)は25グラムまでが80円から82円、50グラムまでが90円から92円となる。速達は250グラムまでが270円から280円に、1キロまでが370円から380円、1キロ超が630円から650円に。ゆうぱっくはサイズや地域によって値上げ幅が異なるが、10円から最大で70円の値上げ。なお切手やはがきの交換手数料は切手、はがきは現行の5円のまま、往復はがき・郵便書簡は現行の10円のままだが、特定封筒は40円から41円へと値上げされる。

ゆうちょ銀行ではやはり12月2日、来年4月1日から実施する各種サービス手数料の改定内容を公開。ゆうちょ銀行のキャッシュカード・通帳でゆうちょATMを使う場合は曜日・時間帯にかかわらず預け入れ・引き出し手数料はかからないことに変わりはないが(通常払込み・振り込みなどでは所定料金は必要)、ATM・CD提携サービスは通常が105円から108円、時間外が210円から216円に手数料が変更される。

↑ ATM・CD提携サービス、各種請求手数料の変更
↑ ATM・CD提携サービス、各種請求手数料の変更

また「所得税法等の一部を改正する法律」により印紙税法の一部が改正されるのに伴い、「金銭又は有価証券の受取書」に関わる印紙税の非課税範囲が現行の3万円未満から5万円未満に拡大されたことに合わせ、送金・決済サービスにおける料金体系が大きく変更される。例えば普通為替の振出し手数料は、現行が「3万円未満420円」「3万円以上630円」だったのに対し、来年4月1日以降は「5万円未満430円」「5万円以上650円」となる。

なお日本郵便・ゆうちょ銀行とも全手数料体系で値上げをするものでは無く、一部は料金が据え置かれるものもある。詳細は各リリースを参照のこと。

かつての2円切手郵便料金の値上げは1994年に行われた、はがきが41円から50円、第一種・定型の62円/72円が80円/90円に値上げされてから20年ぶりのこととなる。しばらくの間は、端数円の切手の需要が高まることにもなるだろう。2円切手はすでに発売を休止しているが、料金値上げと共に販売を再開、あるいは新規に発売するとの表明がすでに成されている(【2013年10月23日 水曜日 日本郵政株式会社 社長会見の模様】)。あるいはかつての秋田犬デザインの2円切手が、再び登場することになるかもしれない。


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