たばこ税「再び」引上げ 厚労省が来年度税制改正で要望
2010/09/01 06:50
厚生労働省は2010年8月30日、平成23年度厚生労働省税制改正要望を発表した。その中で【「たばこ税」増税どう思う? 喫煙者は反対63.2%、では非喫煙者は……?】にもあるように今年の10月から引き上げられるたばこ税・地方たばこ税について、さらなる税率引き上げを要求していたことが分かった。理由として資料内では「国民の健康の観点から、たばこの消費を抑制するため、たばこ税及び地方たばこ税の税率を引き上げる」と説明している(【発表リリース】)。
↑ 主要国喫煙率
↑ 主要国たばこ価格(円換算、日本は10月からは410円)
厚生労働省側では資料内で1ページの専用ページを設けてさまざまな視点から「日本の喫煙率はまだ高く、もっと下げるべきだ」としている。例えば
・男性喫煙者の肺がんによる死亡率は、男性非喫煙者に比べて約4.5倍高い
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)のほとんどの要因が喫煙となっている(80%-90%)
・40歳時点のたばこを吸っている男性の平均余命は、たばこを吸わない男性より、3.5年短い
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)のほとんどの要因が喫煙となっている(80%-90%)
・40歳時点のたばこを吸っている男性の平均余命は、たばこを吸わない男性より、3.5年短い
などとし、上記のグラフ(当方で一部データを追加)に挙げた数字と共に、課税政策を通じて「税率アップによるたばこ消費のさらなる抑制」を訴えている。
【日本は5番目のヘビースモーカーな国・10人に3人は毎日喫煙】などにもあるように、日本は有数のヘビーなスモーカー国家(という統計データが出ている)。あくまでも今件は「要望」に過ぎず、実現されるか否かはまた別の問題だが、値上げ直後の時点で再び再値上げを主張するあたり、愛煙家には大きなプレッシャーとなるに違いない。
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