吉野家原点回帰で「牛鍋丼」発売

2010/09/03 05:06


「牛鍋丼」[吉野家ホールディングス(9861)]は2010年9月2日、同社の子会社である牛丼チェーン店吉野家において同年9月7日午前10時から「牛鍋丼」を発売すると発表した。価格は並盛が280円、大盛が380円。すき焼きを丼飯にかけたようなスタイルで、同社主力メニューの牛丼や豚丼よりリーズナブルな価格となっているのが特徴。そば処吉野家・競馬場・競艇場内店舗などの一部店舗では取り扱わない(【発表リリース】)。



↑ 牛鍋丼
↑ 牛鍋丼


↑ テレビCMof牛鍋丼
↑ テレビCM。【直接リンクはこちら】

リリースによると東京・日本橋の魚河岸で食されていた、牛肉を豆腐や野菜と一緒に煮込んだ牛鍋の具をご飯にかけて丼で食べる料理「牛鍋ぶっかけ」(1899年登場)が吉野家の牛丼の起源とのこと。そこで今回は原点回帰の意味もこめて、その美味しさを再度追求し直し、新メニューとして「牛鍋丼」を追加することになった。つまり「新メニュー」とはあるが、半ば復刻版的な商品ととらえることもできる。

内容としては言葉通り、牛鍋(≒すき焼き)を丼に盛ったご飯の上にかけたもの。牛肉以外にしらたき、玉ねぎ、そして焼き豆腐なとが具の写真から見て取れる。また価格が280円と同社の定番メニューである牛丼380円・豚丼330円と比べても安く、卵とコールスローを足したセットでも400円で揃えられるあたり、昨今の牛丼値下げ競争によって「安い牛丼」に慣れた消費者にも十分対応できる価格設定といえる。

問題は味わいが消費者のニーズにマッチしたものであるか否かだが、こればかりは実際に食してみないと分からない。昨今の吉野家が今一つ勢いに欠ける要因の一つとして、「味の不安定さ・低迷ぶり」を挙げる人が少なくないだけに、非常に気になるところ。しかし【ふりかけな牛丼…? 吉野家から「牛丼ふりかけ付ごはん」登場】【吉野家牛丼、中華まんで登場】でも紹介しているように、同社は最近になってようやく色々と積極的な動きを見せ始めている。期待するだけのものはあるといえよう。



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