マクドナルド、8月の売上高過去最高に
2010/09/08 06:55


↑ マクドナルド月次営業成績(前年同月比、07年1月-)

↑ マクドナルド月次営業成績(前年同月比、10年1月-)
2010年8月の全社売上状況は「全店売上高対前年比+5.0%」「既存店売上高+9.2%」「既存店客数+8.9%」「既存店客単価+0.2%」となり、客単価は微増だったものの、客数が大幅に増加、結果として売上が大きく底上げされたことが確認できる。この状況について同社側ではリリースで、
・チキンメニューの導入による新規顧客獲得
・「フードストラップ」プレゼントキャンペーンの堅調(【マクドでポテトなどのストラッププレゼントキャンペーン実施】)
・朝の100円マックの強化(【朝マックの「マックグリドル ソーセージ」100円に】)
・ビッグマック200円キャンペーン(【ビッグマック 期間限定200円】)
・「フードストラップ」プレゼントキャンペーンの堅調(【マクドでポテトなどのストラッププレゼントキャンペーン実施】)
・朝の100円マックの強化(【朝マックの「マックグリドル ソーセージ」100円に】)
・ビッグマック200円キャンペーン(【ビッグマック 期間限定200円】)
などが功を奏したと説明している。なお同社では採算上問題のある店舗に対して戦略的な閉店を継続しており、同年3月に記録したこれまでの売上記録の際の店舗数と比べると277店舗も減少しているにも関わらず、全店舗での売上を大きく伸ばしている。「利益」ではなく「売上」が伸びているところを見ると、8月の各種キャンペーンがよほど効果のあったものなのかが分かる。
短期グラフを見ると春先以降数字は低迷を見せている。これが初夏以降のたたみかけるようなキャンペーンのきっかけとなったことは、想像するに難くない。ただし中期的なグラフからも読みとれるように、客数以上に客単価の増減が売上に大きく影響する事例が増えている。客数の大幅な増加でカバーするか、それともいかに客単価の減少を抑えていくのか、「売上」ではなく今データからは見えてこない「利益」とのバランスもあわせ、今後も易しくはない舵取りが求められよう。
スポンサードリンク