auのシャープ製「IS01」にメールアプリ上の不具合、販売見合わせへ
2010/09/20 06:47
【KDDI(9433)】は2010年9月17日、同社が同年6月30日から発売しているスマートブック(いわゆるスマートフォン)のうち【シャープ(6753)】製造による「IS01」において、メール(@ezweb.ne.jp/Cメール/PCメール限定)送信時、電話帳に登録されている名前や着信したメールアドレスを引用してメールを送る際に、名前に「半角文字のカンマ(,)」が含まれていた場合、メールが正しく送られない場合がある不具合が確認されたと発表した。現在「IS01」利用者には「IS NET」のEメール(@ezweb.ne.jp)送受信を停止し、「IS01」本体の発売も9月17日から停止している。販売再開については現在のところ未定(【発表リリース】)。
↑ IS01
IS01は2010年6月30日にKDDI・沖縄セルラーから発売されたスマートフォン。ワンセグに対応し、5.0インチタッチパネルとフルキーボード、Androidを搭載ている。スマートフォンの分野ではNTTドコモやソフトバンクモバイルにリードを奪われた形となっていたau(KDDI)なだけに、今機種と「IS02」は起死回生の商品。実際両機種のセールスは良い状況にあるとのコメントも【TCAの月次発表】の際に各報道で伝えられている。
今回確認された現象は、「IS01」でメール(@ezweb.ne.jp/Cメール/PCメール))送信時、電話帳に登録されている名前や着信したメールアドレスを引用してメールを送る際に、名前にカンマが含まれていた場合には、メールが正しく送られない場合があるというもの。
KDDI側では同年9月13日に1ユーザーからの申告を受けて、調査を開始。調査の結果、9月16日には不具合に再現性があることを確認した。対応としては「IS01」で「IS NET」のEメールを利用可能とするための、ケータイアップデートによるメールアプリケーションの配信を2010年9月17日14時20分から停止。冒頭にもあるように同日19時30分からは「IS NET」のEメール(@ezweb.ne.jp))の送受信が停止された。なお停止に伴い、「IS NETコース」の月額使用料315円(税込))を、再開するまでの間、日割り計算にて減免される。さらに「IS01」本体の新規発売も17日から停止されている。
今回の不具合の原因についてリリースでは「SHARP製”IS01”メールアプリケーションの不具合」としている。詳細はリリースで確認してほしいが、メールアドレス中に「半角カンマ」が含まれている場合、別々の人物のアドレスと誤認。さらにアドレス帳にそれぞれ分割された文字列のアドレスが存在していた場合、個々の「本来送りたい人物とは別のアドレス」にメールが送付されてしまうというもの。
KDDIなどでは既存ユーザーに対し、メールアプリケーションによるメール(@ezweb.ne.jp/Cメール/PCメール)では、「半角カンマ」の利用を控えるよう(登録時の名前への使用、着信メールアドレスの差出人名称にカンマが含まれるメールへの返信など)案内している。
上記でも触れたように「IS01」は「IS02」と共に、契約者数の伸び率が他の主要二社と比べてやや鈍化していたauにとって、状況改善のきっかけとなる救世主的な存在だった。それだけに今回のメールアプリケーションの不具合により販売停止は、少なからぬダメージとなるものと想像される。9月末におけるTCAの契約者数動向が気になるところだ。
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