【更新】「雪印乳業」という社名、60年の歴史に幕を閉じる

2010/10/15 06:29


雪印乳業雪印メグミルクは2010年10月14日、株主総会における承認を前提として、2011年4月1日をもって完全子会社の日本ミルクコミュニティと雪印乳業を吸収合併することを発表した。組織力強化を図ると共に企業価値の向上を目的としている。これにより創立は1925年、その名前を冠したのは1950年以来だった「雪印乳業」という社名は消えることになる([発表リリース、PDF])。



元々雪印乳業は1925年に創立、1950年に北海道バターと分割する形で雪印乳業の名前を冠するようになった。同年乳業以外の事業を分離するため、雪印種苗、雪印食品工業なども設立している。近年では2003年に牛乳製造部門などを分離した日本ミルクコミュニティが分社化、その後本体の雪印乳業と日本ミルクコミュニティが2009年に経営統合を果たし、共同持ち株会社「雪印メグミルク」が設立され、雪印乳業と日本ミルクコミュニティはその100%子会社となった。今回の経営統合は、その共同持ち株会社に子会社2社が吸収されることになるので、要は「元の鞘に戻った」ことになる([雪印メグミルク沿革】、[雪印乳業沿革]より)。

ただし統合先が共同持ち株会社の「雪印メグミルク」なため、大本の社名「雪印乳業」という名前が消えてしまう。経営体制の立て直しと組織力の強化のための再統合とはいえ、半世紀以上に渡って用いられてきた、強いブランド力を持つ社名が消えてしまうのは惜しい気がしてならない。心機一転ということを考えてはいるのだろうが、商品ブランド名として残しておいてほしい気がするのは、当方だけではあるまい。



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