つぶやきで風邪の地域動向が分かる? 風邪情報サイト「カゼミル」展開中

2010/11/02 07:07


カゼミルエスエス製薬は2010年11月1日から、風邪薬「エスタック」のブランドサイト内に風邪情報サイト【カゼミル】を展開している。「カゼミル」ではソーシャルメディアのツイッター上で発言されている(つぶやかれている、ツイートされている)風邪に関する話題を自動的に症状ごとに集計し、ビジュアル化することで、地域の風邪の傾向を推し量る試みを行っている(【発表リリース】)。



↑ カゼミル
↑ カゼミル

↑ 都道府県別に詳細なデータを参照することも可能
↑ 都道府県別に詳細なデータを参照することも可能

↑ 各症状ごとに「それっぽい」ビジュアルで表示される。これは「鼻水・鼻づまり」の場合
↑ 各症状ごとに「それっぽい」ビジュアルで表示される。これは「鼻水・鼻づまり」の場合

「カゼミル」は、日本国内では利用者数1000万人を超え、急激に利用者数が増加しているマイクロブログ「ツイッター」のデータを活用した風邪情報サイト。1時間毎にツイッター上でつぶやかれている「風邪」「カゼ」「かぜ」などのワードを元に、さらに「のど」「鼻水」「さむけ」「頭痛」「せき」「熱」など、6種類の症状別に分類。ツイッターユーザーが登録している現在地情報をもとに47都道府県別に集計を行い、直近の24時間のデータを「カゼミル」サイトでリアルタイムでの発表を行っている。ツイッター上では24時間ごとに約8000回-15000回ものカゼに関するつぶやきがあるため、それらを集計することで、日本全体へのカゼの注意を促すことを目的にしているとのこと。なお、ツイッターユーザーの約半数が現在地として、実在する地域名を入力しており、マッピングには、そのデータを活用している。

各項目の選択サークルと、風邪の症状の比率動向「カゼミル」サイトでは、6つの症状別のつぶやき回数をグラフ化して表示するとともに、3D化された日本地図がさまざまに変化するアニメーション演出を通じて、アクセスしたユーザーに対して、カゼに対する注意を促していく。同様に、各都道府県ごとでも、詳細なカゼのつぶやき数をグラフ、アニメーションによって表示する。

さらに、ユーザーがカゼに関してつぶやくためにツイッター連動ボタンを設置。居住地や関係する都道府県へのカゼへの注意を喚起・拡散する機能などによって、より多くの利用者に風邪への興味関心を高めることを存在意義としている。

ツイッターは他のネットサービスと比べて利用者が多いこと、利用時のハードルが低く一回の発言量が少なめなこと、そしてシステムそのものの特性(ショートメッセンジャーサービスをベースコンセプトとしている)から、気分的・感情的・心境的な内容が発言に盛り込まれていることが多い(まさに「つぶやき」なのだから)。そのため利用者の心理状況を統計学的に推し量るのに適しているとの考えから、色々な分析に用いられるようになった。最近では【ツイッターの「つぶやき」で株の値動きが分かる!的中率90%(AFP)】にもあるように、ツイートを分析することで株価動向を予見するという試みも行われている。

今件サイトは「風邪」という点にスポットライトを当てたもの。だが、適切な語彙や集計方法・関連付けを行うことで、リアルタイムな動向を求めるものでは無く、週日ベースでの動きで十分なもの、例えば今年の酷暑に関する動向、特定の事件や政治動向など、他にも色々と応用が利きそうだ。



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