「Twitter TV 指標」とな!? ツイッターでのつぶやきを基にしたテレビ番組の新指標、ビデオリサーチが来年6月から提供予定
2013/12/10 12:05

今回発表された「Twitter TV指標」は、『ツイートの投稿数』『ツイートしたユーザー数』『インプレッション数』『インプレッションユーザー数』などにより構成される(これらの要素を組み合わせて指標が算出されるのか、個々の要素がそれぞれ指標として公開されるのかまでは、現時点では不明)。この中で『インプレッション』(表示)はツイッター社との協業で、日本国内でははじめて提供されるものとなる。これについてビデオリサーチ側では「他者に影響を及ぼす観点では、ツイート(つぶやき。ツイッター上の投稿、発言)の投稿数よりも表示数が適している」との認識を有しており、この値の提供は影響度合いの把握に寄与するものとしている。
またテレビ番組の価値を探るのに欠かせない、評判や話題性を交わされるツイートから明らかにするため、ツイートの密度(時間変化・集中度)、構造(投稿とインプレッションの比率)、ツイートの内容(テーマ・話題)などを俯瞰的に確認する必要性を認め、ツイートの解析にも積極的に取り組んでいくことになる。
同社では当初、テレビ番組とツイッターとの関連による指標について、ハッシュタグを基準とした指標整備を目指していた。しかし現実にはハッシュタグを使わない関連ツイートも多数存在することから、今回の協業合意を踏まえ、ハッシュタグとキーワードの双方を用いたツイートの取得に切り替え、指標整備を行うことになる。
要はTwitter社から各種データを逐次受領する体制を整えた上で、そのデータを基にテレビ番組に関する話題がどれほどツイッター上でツイートされているか、情報として拡散されているか、さらにはどのような評価を受けているかを分析し指標化する数式・ロジックを構築。その結果として算出する値を、同社のテレビ視聴率と同様に提供していくという次第である。
具体的にはどのようなスタイルでの公開となるのか、不特定多数の者が分析対象とできる形で提供されるのか、さらには(公開できる範囲内で)いかなる仕様で算出されるのか。また、テレビ視聴やラジオ聴取と異なり、公式RTや引用RTなどで容易に表示数が、それこそ累乗的に増加されうること、多重アカウントによる偽装的な底上げのリスク、多数のフォロワーを持つ者による意図的な指標のかさ上げが起きえることへの対処など、従来の指標とは異なる条件で生じる問題点も多数想定される。それらを踏まえ、どのような対策を講じて公平さ、正確さを有した指標を提供するのか。今後の動向に注視したい。
■関連記事:
【アクセス解析と「今この時」のトレンドとmixi・ツイッター検索と】
【ニフティ、ツイッターと連動したリアルタイム疑似視聴動向表示アプリ「みるぞう」提供開始】
【ヤフーとツイッターが提携・ツイッターの「つぶやき」リアルタイム検索開始】
【gooのブログ検索機能が大幅強化・詳細分析機能を搭載】
スポンサードリンク