当期純利益はマイナス91.7%…スクエニ、PS3版『FF14』の発売延期などで業績予想の下方修正
2010/12/17 07:01


↑ スクウェア・エニックスHD業績予想修正内容(億円)
スクウェア・エニックスでは先にお伝えしたように、『ドラゴンクエスト』シリーズと並び同社の大黒柱的タイトル『ファイナルファンタジー』シリーズのうち、本格的な多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲームとしては、『ファイナルファンタジーXI(11)』に続くタイトルの位置づけにある『XIV(14)』について、PS3版の発売を延期すると共に開発陣の刷新を発表。さらに現在運営中のウィンドウズ版についても、無料期間を継続することを明らかにしている。双方ともリリースの表現を使えば「お客様からご期待いただいている水準に達していないとの認識」によるものだが、決算期をまたいだ延期となったため、業績への影響が懸念されていた。
さらにリリースによると来年1月-3月に発売が予定されていたアクションゲームの『デウスエクス』についても、発売を次期(2011年4月以降)に延期することを決定。そしてこれらの延期などを起因とし、今回の業績予想の下方修正となったことを説明している。
業績予想の修正内容については、
・売上高……1600億円→1300億円(300億円減)
・営業利益……200億円→80億円(120億円減)
・経常利益……200億円→60億円(140億円減)
・当期純利益……120億円→10億円(110億円減)
・営業利益……200億円→80億円(120億円減)
・経常利益……200億円→60億円(140億円減)
・当期純利益……120億円→10億円(110億円減)
となり、経費を差し引いたあとの利益分がかなり損なわれた形となっている。
今回の業績予想修正は「機会の損失」ではなく「機会の繰り延べ」なため、単純に考えれば今回差し引かれた分は次期予想への上乗せとなる。しかし販売のタイミングをずらすことによる売上予想の減少、開発費などの経費の上乗せなど、マイナス要素も少なくない。現在進行期分の下方修正は仕方ないとして、次期予想がどれほどのものになるのか、それも気になるところではある。
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