当期純利益はプラス31.0%…マクドナルド、チキンやBig Americaシリーズの堅調さなどで業績予想の上方修正

2010/12/17 07:05


業績予想上方修正[マクドナルド(2702)]は2010年12月16日、同社が同年2月9日に公表していた2010年12月期(2010年1月1日-2010年12月31日)通期連結業績予想について、これを上方修正することを発表した。売上は3130億円から3220億円(プラス2.8%)、純利益は58億円から76億円(プラス31.0%)に拡大される。先に【人気のテキサスバーガー、再び期間限定で販売】でもお伝えした「Big America」シリーズや、【チキン4種を「アイコンチキン」シリーズで・マクドナルド、チキンバーガーシリーズを10月8日から順次販売へ】で紹介した「アイコンチキン」シリーズが堅調だったこと、戦略的な閉店の実行で収益率が向上したことなどを主な原因と説明している(【発表リリース】)。



↑ マクドナルドHD業績予想修正内容(億円)
↑ マクドナルドHD業績予想修正内容(億円)

今回の業績予想の上方修正についてマクドナルド側では「メニュー戦略の成功」「戦略的閉店による経営効率の向上」の2点を主な要因として挙げている。具体的には、前者は冒頭で触れたように「Big America」シリーズと「アイコンチキンシリーズ」が予想以上の成功をおさめ、新規顧客獲得にも寄与したこと、後者は433店舗を採算性などの問題から閉店することで、1店舗あたりの売上高・店舗収益性が向上したことによるもの。

後者の「売上高・店舗収益性が向上」は上記のグラフから、前年同期と数字を比べることではっきりと分かる。売上高は昨年同期の方が上だが、営業・経常利益は今回発表された予想値の方が上で、経営効率が改善されていることを意味する。当期純利益が落ちているのは、【マクドナルド、第2四半期連結業績予想を上方修正】でも触れているが、戦略的閉店に伴う特別損失約120億円(当初予想、今回の発表で「下回る」という表現あり)を計上しているため。

通年通りなら、同社の決算発表は来年2月初旬-中旬となる。果たしてどのような数字が出てくるのか、そして経営効率が改善された上での次期予想はどの程度になるのか、今から気になるところではある。



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