来年は今年より多量の花粉・特に東日本で多め…環境省花粉予測を発表
2010/12/27 07:15
環境省は2010年12月24日、2011年春における花粉総飛散量や飛散開始時期の予測第一報を発表した。それによると元々例年比で少なかった今年の春と比べ、来年春は全国的に多くなり、例年との比較でも東北から近畿にかけては例年より多くなる見込み。スギやヒノキ科の花粉は前年夏の気象条件に影響を受けやすく、今年が豪暑であったことも災いしている(【発表リリース】)。
↑ 2年前に撮影されたスギ花粉の様子。【直接リンクはこちら】
今回発表されたのは、2011年1月末から5月に至る「2011年春」における花粉総飛散量と飛散開始時期の予測第一報。概要としては、
・春のスギ、ヒノキ科花粉は前年の夏の気象条件に大きな影響を受ける。それをもとに予測したところ、量は次のような状況に。
1.前シーズン比(元々例年比で少なかった)では全国的に多くなる。東海や近畿地方の一部では前シーズン比で10倍以上の地域も。関東から北、西日本でも2-6倍の地域が多数。
2.例年比では
「西日本は例年並みか例年より少ない」「東北から近畿は多くなる」
「東日本では1.1-1.5倍」「西日本では1.1-1.3倍。近畿地方の一部で2倍以上。九州では例年並みか例年の5-8割程度」
・スギ花粉の飛散開始日は2010年春よりは遅く、例年並みか例年より5日前後遅くなる
・花粉飛散量そのものが中期的(10年単位での観測)増加する傾向にあり、全国的な花粉症の発症、さらには重症化する期間が長くなると想定される
1.前シーズン比(元々例年比で少なかった)では全国的に多くなる。東海や近畿地方の一部では前シーズン比で10倍以上の地域も。関東から北、西日本でも2-6倍の地域が多数。
2.例年比では
「西日本は例年並みか例年より少ない」「東北から近畿は多くなる」
「東日本では1.1-1.5倍」「西日本では1.1-1.3倍。近畿地方の一部で2倍以上。九州では例年並みか例年の5-8割程度」
・スギ花粉の飛散開始日は2010年春よりは遅く、例年並みか例年より5日前後遅くなる
・花粉飛散量そのものが中期的(10年単位での観測)増加する傾向にあり、全国的な花粉症の発症、さらには重症化する期間が長くなると想定される
とのこと。
環境省側では2011年春においても花粉の総飛散量などの予測及び観測を行い、「スギ花粉飛散開始マップ」により、都府県毎の飛散開始日情報を順次提供していく。さらにリアルタイムの花粉の飛散状況については、「花粉観測システム(はなこさん)」により、2月初旬から情報を提供していくとしている(【環境省花粉情報サイト】)。
発表資料に添付されていた予測データを見ると、際立った予測値をしめしている場所として、茨城県水戸市・群馬県高崎市・滋賀県大津市などが目に留まる。また全般的に来年予想値は今年実測値より高い値を示しているが、西日本では過去10年の平均値より低い地域が多く、花粉の観点では来年は西日本がやや楽に見える様子が確認できる。
程度の違いはあれど、花粉に対する備えは例年と変わるところは無い。昨年はたまたま量が少なく影響が少なかった人も多いだろうが、来年の春は少々難儀しそう。上にある環境省花粉情報サイトをはじめ、各情報提供サイトなどの情報やこれまでの経験をもとに、今から十分な備えをしておこう。
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