JRA×「進撃の巨人」第2弾は「進撃の有馬記念」、メイン7人それぞれのストーリーで展開
2013/12/11 16:40
日本中央競馬会(JRA)は2013年12月11日、アニメ「進撃の巨人」との共同開発企画によるイベント第2弾として、ブラウザゲームが楽しめる特設サイト【「進撃の有馬記念」】(パソコン・スマートフォン共通)を開設したと発表した。「進撃の巨人」に登場する各キャラクターに成り代わり中山競馬場を舞台にレースを繰り広げ、閲覧者は時にミニゲームをプレイし、勝利を目指すというもの。同ページは以前「進撃のジャパンカップ」として展開されていたが、今回「進撃の有馬記念」にリニューアル開設されることとなった(【発表リリース:『進撃の巨人×JRA』コラボ企画第2弾!「進撃の有馬記念」開幕】)。
↑ 進撃の有馬記念
「進撃の巨人」とは「別冊少年マガジン」の創刊号(2009年10月号)から連載中の漫画、及びそれを原作にした同名のアニメ作品。中世と近世を一体化したような閉ざされた都市空間に住む人類と、その人類に向けて侵攻を続ける巨人との果て無き戦いを描いた、バトルファンタジーな物語。今件では2013年4月から放送が行われているテレビアニメとのコラボレーション企画となっている。
今回「進撃のジャパンカップ」からリニューアルして「進撃の有馬記念」に生まれ変わったサイトでは、進撃の巨人製作委員会の全面協力のもと、本キャンペーンのために、調査兵団のエルヴィン、リヴァイ、オルオ、第104期訓練兵団からエレン、ミカサ、アルミン、さらには巨人なども含めて、新たに14体ものキャラクターが描き下ろされている。調査兵団のメンバーが中山競馬場を駆けるという、あらゆる意味で大変貴重なビジュアルがトップページを飾っている。
ゲームの内容も「進撃のジャパンカップ」からは大きく様変わり。プレイヤーは主要キャラクタ7人の中から好きな1人を選んでレースに参加する。しかも各キャラクター毎にオリジナルのシナリオと映像が用意されているという、ファンなら泣いて喜ぶ豪華絢爛ぶり。また、それぞれのキャラクターの声優にも協力を仰ぎ、オリジナルボイスを収録。「進撃のジャパンカップ」には無かったキャラクター同士の掛け合いを楽しむことが出来る。
↑ リリース上では7人のうちから選べる、とあるが……!?
レースに勝利すると「ウォールアリマ」(直訳すると「有馬の壁」)と呼ばれる壁紙がプレゼントされる。壁紙は全12種類用意されており、レースを体験するたびにさまざまな壁紙をダウンロードすることができる。なお、先立って実施された「進撃の有馬記念人気投票」で飛びぬけた票数(約67億票)を獲得し話題を集めたハンネスに関しては、レース映像には登場しない。その理由についてハンネス自身が語っている動画も用意されている。
↑ ハンネス不参加の理由を説明する映像(公式)。【直接リンクはこちら:ハンネス |【JRA】進撃の有馬記念】
そしてレースに出場しない代わりに投票1位を記念して「JRA壁紙工事団」と呼ばれる団体によって、ハンネスオリジナル壁紙が制作されている(この壁紙は「全12種類」とは別途扱い)。
さらによりレースを楽しめるよう、本物の競馬さながらの予想コンテンツも用意。パドックでは各進撃メンバーの詳細なプロフィールが確認でき、「進撃スポーツ(撃スポ)」と題したオリジナル競馬新聞では、詳細な予想記事を掲載。読み応え十分な仕上がりとなっている。その上「撃スポ」内では、レース映像の実況を担当しているラジオNIKKEI小塚歩アナウンサーにも予想印を付けてもらうという凝りよう。
↑ 詳細なプロフィールを確認できるパドック
↑ 専用の新聞まで。ありがちな「埋め草」文面では無く、ちゃんと読める内容になっている
ストーリーの分岐条件となるミニゲームは、「進撃のジャパンカップ」同様、マウスの連打などシンプルな仕組みのもの。誰もが気軽に雰囲気を楽しみながら挑戦できる
↑ ミニゲームはいたってシンプル。ノリノリでチャレンジしよう
JRAではこの数年、若年層の誘引を画策していることもあり、この類の企画を積極的に展開している。最近では【JRA、競走馬のギャルゲーの続編「My sweet ウマドンナ2-ウマすぐ Kiss Me-」をプレオープン】で紹介したブラウザゲーム「My sweet ウマドンナ-僕は君のウマ-」シリーズ、【ますます「JRAに何があったんだ...」】などで解説している、「スキージャンプ・ペア」で知られている真島理一郎監督と茂木淳一(実況)コンビが提供する競走馬(?!)のレース順位を当てるゲームなどが記憶に新しい。
今回の「進撃の有馬記念」と先日の「進撃のジャパンカップ」が、どこまでジャパンカップ・有馬記念そのものの認知度、さらには競馬界への若年層の誘引に寄与するかは正直未知数。しかしながら少なくとも、知名度の向上には大きく貢献しているのには違いない。そして競馬界の首脳陣のノリの良さ、若年層誘引への情熱を大いに感じ取ることは確実である。
また今件では「進撃の巨人」製作側の意気込みも注目に値する。世界観はともかくとして、ファンの各キャラクタへの親近感、思い入れはさらに深まることだろう。
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