進学塾の学究社、「タイガーマスク」に同調し500万円を拠出・ランドセル贈呈を決定
2011/01/14 06:46


↑ 群馬県の児童相談所に寄贈されたランドセル(再録)
「タイガーマスク現象」とは【群馬と神奈川に「タイガーマスク」からの贈りもの・ランドセルの寄贈相次ぐ】でも伝えたように、昨年のクリスマスに、群馬県の児童相談所にプロレス漫画・アニメの「タイガーマスク」の主人公名「伊達直人」氏を名乗る人物からランドセルの贈呈品が「クリスマスプレゼント」として行われていたのを発端とするもの。その意向に同意を示す人たちによって続々と「タイガーマスク」が各地に現れ、最近では他の人物を名乗った同様の「匿名による」「直接の」寄付行為が全国各地の養護施設に対して行われている。
今現象について学究社では13日に臨時取締役会を開催、教育の場にある者として深く感銘を受けたとし、これに「参加」すべく学究社自身から300万円、さらに同社役員から独自に拠出された200万円を足し、合計500万円を拠出。ランドセルを養護施設の次年度新小学1年生に贈ることを決定した。今後東京を中心に行政と相談した上で、各養護施設に新学期に間に合うよう贈呈するとしている。
なお今件寄付行為について同社では「弊社の気持ちは、匿名の多くの善意の方々と同じであり、同様に匿名による寄付を検討しましたが、上場企業としての支出であるため、秘密裏に行うことは不適切と判断し、この発表に到りました」とし、やむなく今件を公開したことも合わせて明らかにしている。
今件現象に対し(特にアニメ・漫画系の登場人物を名乗ることから)何かと揶揄する意見もある。しかしそれらの多くは単なる偏見に過ぎず、寄付行為を否定するだけの正当性は何も無い。このような動きが広がっていくことは喜ばしいことといえる。クリスマスのサンタクロースの話のように、定例行事化すら望みたいところだ。
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